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航海用電子海図(ENC)

概要

航海用電子海図(ENC)

航海用電子海図(Electronic Navigational Chart:ENC) とは、従来の紙による航海用海図に記載されている情報を電子化したものを指します。ENCは平成6年度より海上保安庁海洋情報部によって、国際水路機関(IHO)で規定されたデータ形式で作成されています。

ENCは航海目的によって分類された6種類の大きさの矩形の海域で分割されており、それらは「セル」と呼ばれています。各セルの情報は特殊な暗号化がかけられたのち、当協会によって一枚のCDに収録され提供されます。このCDは海図販売所、取次店又は海図ネットショップにて購入が可能です。 購入申し込みにあたっては、必要な海域のセル番号の指定とユーザパーミットが必要となります。

海図ネットショップではENCのセル番号をマップからグラフィカルに抽出でき、お客様が必要としている海域のセル番号の選択をお手伝いできます。

ユーザパーミットとは、ENCの表示装置(例;ECDIS)または表示ソフトウェアに付随しているユニーク番号(28桁の英数字)です。不明の場合はそれらの機器またはソフトウェアの製造元にお問い合わせ下さい。

当協会にお客様の必要なセル番号とユーザパーミットが通知されますと、セルパーミットと呼ばれる暗号解読用コードが生成され、これもCDにて提供されます。暗号化されたセル情報はこのセルパーミットによって解凍され使用できる状態となります。なお、この解凍処理はENC表示装置(Ex;ECDIS)または表示ソフトウェアによって実行されます。

ENCは紙による航海用海図と同様に最新維持される必要があります。最新維持の方法は、海上保安庁から定期的に発行される電子水路通報(Update)を用います。Updateは当協会WEBサイトからのダウンロード又は海図ネットショップからのCDでのご提供となります。

商品一覧
お知らせ
  •  ENCをネットショップで購入できるようになりました。ユーザ登録をすると、有効なセルが地図上で表示されます。
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ガイドブック

“電子海図とその船舶搭載要件の実際” (ダウンロード無料)

電子海図とその船舶搭載要件の実際

国際航海に従事する 500 G/T 以上の客船、及び、3,000 G/T 以上のタンカー・貨物船について、2012年 (平成24年) 7月から、順次、電子海図表示情報システム (ECDIS) を搭載することが義務付けられます。 そこで、国際水路機関(IHO) では、2010年(平成22年) 1月に “IHO S-66 電子海図とその船舶搭載要件の実際” (オリジナル英語版) を作成・発行しました。

このガイドブックは、公式電子海図と非公式電子海図の違いや、船舶が電子海図を使用する際の要件、注意事項などを “質疑応答” 形式で取りまとめ解説した参考書です。 日本水路協会では、国際水路機関(IHO)の許可を得て、このガイドブックのオリジナル英語版 (IHO S-66 “Facts about Electronic Charts and Carriage Requirements”) から日本語暫定翻訳版を作成しました。 ダウンロード (無料) してご利用下さい。

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