水路図誌の複製頒布 | 日本水路協会

海上保安庁が刊行する海図、航空図、航海用電子海図、水路書誌の複製・頒布事業を行っています。
本事業は、ISO 認証機関 “BSI グループジャパン株式会社” による国際品質管理システム（ISO 9001: 2015）の認証を取得しています。

1. 海図等の複製・頒布

海図は「航海用海図」と「特殊図」とに分けられます。
航海用海図は日本語・英語併記のW海図と英語だけで表記されているJP海図があります。
特殊図は潮流図・位置記入用図・漁具定置箇所一覧図等です。
また航空機で使用する「航空図」の複製・頒布も行っています。

海図W90「東京湾」

海図JP90「TOKYO WAN」

航空図2281「国際航空図稚内」

海上保安庁が発行する水路通報に基づいて、在庫している海図の最新維持を行っています。

改補作業

海図倉庫

海上保安庁が作製、刊行する公式のENCを、日本水路協会は国際水路機関(IHO)の仕様に基づいて暗号化し、複製・頒布しています。

浦賀水道のENC表示画面(昼間)

浦賀水道のENC表示画面(夜間)

海域を自由に選ぶことができます。
ENCデータの最小単位(セル)毎に選択し、契約することができます。このため、利用したい海域のセルを、1セル単位で自由に選択できます。
ライセンス契約で利用できます。
期間を指定した利用契約によるライセンス方式で提供されます。このため、契約更新の際には必要としないENCの更新をする必要はありません。必要なENCのみを選択あるいは追加して契約できます。
ENCデータは保護されています。
ENC及び更新情報には暗号が掛けられデータが保護されています。ライセンス契約者には、暗号を解くキーが渡されます。キーは契約期間のみ有効で、電子海図表示装置等1台毎に異なります。

水路書誌は「水路誌」と「特殊書誌」に分けられます。水路誌は海上の気象・航路・港湾・沿岸の状況などを詳細に記載したもので、海図の内容を補うものです。

特殊書誌には、灯台表、潮汐表、天測暦、水路図誌目録などがあります。

水路誌、水路図誌目録は英語版もあります。